8月10日午前、
自民党川口市議会議員団、川口選出の自民党県議の皆様とともに、
荒川下流堤防の視察へ行って参りました。

当日は、国土交通省所有の災害対策支援船「あらかわ号」に乗せていただき、
川口リバーステーションからやや上流へ行き、
その先Uターンをして下流へ向かい、
足立区の新田リバーステーション付近の新田地区高規格堤防を見学しました。

高規格堤防とはいわゆるスーパー堤防のことで、
ちょうどこの新田地区はスーパー堤防と従来の堤防の境目に当たる地点に相当するため、
スーパー堤防と従来の堤防の違いを直に目にし、
その違いをしっかりと理解することができました。

スーパー堤防については前政権で批判の声もありました。
しかしながら、日本というのは水害国家であり、
治水対策というのは先人たちが何十年、何百年かけて行ってきたものであります。
それにより今私たちは以前よりも水害の心配がはるかに少なく生きていけるようになりました。
(ゲリラ豪雨による内水氾濫など、不安は時代とともに変化してきましたが)

また、国交省荒川下流河川事務所さんの説明によると、
スーパー堤防については、無理に立ち退きを迫って作るのではなく、
例えば新田地区においては大規模工場が撤退するのにあたってスーパー堤防を作り、
同時に周辺の環境整備やまちづくりを、
自治体とともに行っていくものであるとのことでした。
このような背景を考えると、
時間がかかってしまうのは致し方ないことであるとも考えられます。

船は押上付近まで下りました。
その間、近辺で一番古い橋や、一番低い橋、
地下水のくみ上げによる地盤沈下によって
土地が非常に低くなってしまった場所なども併せて見学することができました。

荒川が氾濫すれば、東京に大災害をもたらします。
そのためにも、国交省では、
こういう場合はどこの水門を閉じてどちらに水を流す、
そういうことを細かくシミュレーションしていました。

時間はかかるかもしれませんが、
首都東京を守るためにも、
スーパー堤防事業はそれだけの価値がある事業だと個人的には考えています。

今回は非常に貴重な機会をいただき、治水対策について多くを学ぶことができました。
国交省荒川下流河川事務所さんには深く感謝を申し上げます。